はじめに

はじめに ●TITAN  ●音の世界 ●オンケン・スピーカーユニットのコンセプト

音の世界

4 VOIES

 製品を作って行くメーカーは、同じ製品を長年続ける事は不可能です。食品の様な消耗品は別として、SBの缶入りカレー粉は40数年のロングセラーで今も同じものを製造しているそうです。しかし形として残る製品は、駄目で飽きられたり、売りつくしたり、色々な弊害が現れます。
 中古品も溢れて新品を圧迫します。メーカーは行き詰まりにならない様に、新製品を発売しては切り抜けていきます。

 音のメーカーでは新製品を発表しない訳にはいきません。そしてはどうでしょう、アルテックのウーハーに付いて考えてみますと、416−Aや416−8Aなどのウーハーは、産まれながらの完璧なもので、もうこれ以上どこを変えても、駄目になってしまうと言う絶対なものと考えていました。
 しかし、新製品を義務付けられるメーカーの宿命と言うか、企業とし416−8Bを発売いたします。 けれでも絶対的な8Aの音質を超えることは、難しかった様です。更にその後のフェライト化によって、ダメージを深めていきました。

 音を商品として、扱う企業会社は切ない処です。音故に、その製品が否定されてしまうという哀しさが付きまといます。名門ALTECの製品を新たに求める事はできませんが、一抹の空しさを感じます。結局音の世界では、企業としては難しく、少数精鋭システムで細々でも、粘り強く音を追求を志すという行き方以外は成り立たないと思います。